水抜きについて
ご注意
皆さんがご自分で水抜きする参考にしてください。万が一故障したり、損害が出ましても保障することは出来かねます。ご自身の責任において行ってください。
きちんとした水抜きを行っても、100%問題を回避できるわけではありません。この点もご理解ください。また、メーカーの取扱説明書も必ずお読みください。
なぜ水抜きをするのか
寒冷地では給水給湯配管、蛇口などに凍結防止ヒーターを巻いて凍結を防いでいます。別荘などで長期間使用しない場合、凍結防止ヒーターの電源を切るために、配管内の水を抜かないといけません。
また、排水管にある、トラップ(臭いがあがらないための水溜り)も凍結しないように作業が必要です。
水抜きの時期
蓼科近辺の別荘では、10月末から5月の連休の間は水抜きすることをお勧めします。
もちろんこの期間必ず凍るわけではありませんが、トラブルが生じた時の不便や費用を考えれば水抜きするのがよいと思います。(また、この期間以外でも凍結することがあります。)
凍結防止ヒーターについて
凍結防止ヒーターは、給水給湯配管に巻きつけさらに周囲を保温することで湯水の凍結を防ぐヒーター線です。抵抗線型ヒーターと、自己制御型ヒーターに大別できます。
抵抗線型は、電気を流すと抵抗線が発熱するもので、電気のON・OFFはサーモスタットで行います。
自己制御型ヒーターはポリマーと導電性カーボンの特殊配合からなる抵抗体素子により温度の変化により発熱量を増減させるヒーターです。自由に切断、接合ができ、重ね巻きや、密着巻きもできます。
不凍栓について
不凍栓はハンドルを操作することで止水と水抜きを同時に行います。
その仕組みは、水抜きハンドル(①)を閉め、蛇口(②)を開けると、立上り管(③)に空気が入り、水が下に落ちていきます。凍結深度以下まで落ちた水は排水部で排水(水抜き)されます(④)。
これにより、凍る可能性のある「凍結深度より上にある配管(立上り管)」に水がなくなるので、凍結を防ぐことができます。
- 水抜き操作(凍結防止)
1.水抜きハンドルを”水抜”方向に止まるまで回します。
空気を吸入しないと水は抜けません。
2.水栓金具(蛇口等)を開けます。(水が抜けます)
3.水抜きが終わったら、水栓金具を閉めます。
- 通水操作
1.水抜きハンドルを”通水”方向(左回り)に止まるまで回します。
(通水状態になります)
※水栓金具(蛇口等)を操作してお使いください。
わかりやすいように単独の蛇口で説明しましたが、配管に接続していたり電動の不凍栓も構造や使い方は同じです。
水抜きの手順
簡単なケースで水抜きの手順を説明します。基本を理解いただき、設置されている器具・配管の仕方などにより読み替えていただければよろしいかと思います。
1. 給湯器のリモコンを切ります。
2. ①の不凍栓を閉めます。蛇口を開けます。
不凍栓に単独で蛇口がついている場合は、これだけで大丈夫です。
不凍栓の閉め忘れを防ぐために冬は蛇口を開けたまま、不凍栓で開閉するのをお勧めします。
3. ②の不凍栓を閉めます。
4. ③の水抜きバルブを開けます。(水・湯の2個)
5. ⑤給湯器の水抜き栓をはずします。
6. 室内の器具の水抜きをします。
7. 排水に不凍液を入れます。
洗面などの排水に不凍液を入れます。
便器は下の手順を参考にしてください。
8. 不要な電源を切ります。
- 注意点
水抜き栓、払いバルブ、蛇口などは全開のままにしてください。閉めてしまうと、残り水が凍ってトラブルの元になります。